マスカット内科循環器科クリニック 小松島市横須町 循環器内科,消化器内科,糖尿病内科,漢方内科,呼吸器内科,肛門内科

得意な分野


高血圧

早朝尿を利用して 塩分摂取量のチェック、減量指導、ニコニコ運動の勧め。 家庭血圧計を購入していただき朝、夜毎日血圧を測定し、当院独自の血圧手帳に記録していただき来院時に持参していただきます。生活指導に力をいれています。

【糖尿病】

食事療法、運動療法、減量のコツを個人個人にあわせて、優しく指導しています。
血糖コントロールの指標であるHbA1c<6.5以下のGoodコントロールになった患者さんが多数おられます。
初診時にHbA1c>9以上の患者さんは日赤病院に一週間の教育入院をお勧めしています。
必要な患者さんは、外来でインスリン治療の導入も行っています。

【不整脈】

不整脈の診断を正確に行い治療を必要とする不整脈かどうかを判断します。
治療を要する場合、薬物治療、非薬物治療を選択します。
当院で治療している患者さんの9割以上が発作性心房細動又は持続性心房細動です。
心房細動は心原性脳梗塞や、心不全の原因となるため治療が必要です。

【胃内視鏡検査】

できるだけ苦痛の少ない検査を心がけています。
禁忌でない限り殆ど全例に軽い鎮静剤の注射をしていますが、楽に検査ができたと好評です。
当院は徳島県では最も早くからH.ピロリ菌の除菌治療に取り組んでいます。

【大腸内視鏡検査】

検査前に前日から下剤を服用していただきます。胃内視鏡検査と同様に軽い鎮静剤の注射をします。
胃の検査と違って挿入の難しさには個人差があります。体位変換をうまく使ってできるだけ苦痛の
少ない検査を心がけています。
他の施設で大腸の検査が苦しかった患者さんから楽な検査だったと好評です。

【慢性肝炎】

C型、B型肝炎については、日赤病院消化器科、放射線科と連携しながら診断と治療を行っています。
インターフェロン治療の適応がある症例は日赤病院でまず導入を行い、その後の治療を当院で行います。
自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎の診断と治療にも取り組んでいます。

【慢性咳漱 、気管支喘息】

発熱がなく、胸部X-Pでも異常がないのに咳が4~8週間以上続く症例には、気管支喘息以外にも、
咳喘息、アトピー咳漱、副鼻空気管支症候群、風邪症候群後咳などがあります。
当院は徳島県では最も早くから気管支喘息の治療にステロイド吸入療法を積極的に取り入れ、
沢山の患者さんから好評です。

【慢性腎臓病】

今最も、注目されている疾患です。
検尿検査でたんぱく陽性、微量アルブミン尿陽性、または糸球体ろ過量(GFR)<60mL/min/1.73㎡のいずれか、または両方が3ケ月以上続くと慢性腎臓病(CKD)と診断されます。
脳梗塞、心筋梗塞になりやすい病態なので積極的な治療が必要です。

【漢方内科】

当院では西洋医学の治療を基本に治療を行っていますが、西洋医学では置き去りにされている「炎症」、「微小循環」「水分分布」「熱産生」に焦点を当て病態を把握し急性期、慢性期の漢方治療を行っています。最近の漢方治療はノーベル医学賞を受賞するような研究成果から何故この漢方薬が効くのか次々と明らかになっています。

インフルエンザに使用される、麻黄湯、葛根湯に含まれる麻黄、桂枝には各々インフルエンザウイルが細胞の中で増殖するのを防ぐ作用があることが判明しました。抗インフルエンザ薬である、タミフルやリレンザは細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが細胞の外に飛び出さないようにして体内でインフルエンザウイルスが増殖しないようにする薬です。タミフルに加えて麻黄湯または葛根湯を併用すればより効果的にインフルエンザウイルスの増殖を抑えることができます。

ノロウイルスに代表される胃腸型の風邪では五苓散が奏功します。ノーベル医学賞を受賞した研究で、動物や、植物にはアクアポリン(AQP)と呼ばれる水の出入り口あって、五苓散はこのAQP4,AQP5を阻害することが明らかにされました。

本来開いていなければならないアクアポリンが閉じているために気管支の細胞が乾燥し咳の引き金になります。乾いた咳に使用されていた麦門冬湯はアクアポリンを開き、その結果細胞表面が潤い咳が止まることが明らかになりました。西洋医学ではアクアポリンを開く薬はありません。咳を乾いた咳と痰の絡んだ咳に分類し治療に用いた先人の英知に脱帽します。20世紀になり初めてなぜ乾いた咳に効くのかが解明されたのです。

六君子湯は胃腸が弱く、みぞおちがつかえる症状に使用されてきました。徳島県出身で学士院賞を受賞された国立循環器病センターの寒川先生が発見された胃から分泌される食欲増進のあるグレリンの分泌を六君子湯が高める作用があることが判明しました。

日本で最も使用される大建中湯には腸管血流を増加させるアドレノメデュリンが増加することが証明され、腹部の手術後の腸閉塞予防のために外科の先生がたくさん処方されています。

風邪、急性胃腸炎、便秘、痔、慢性疼痛、手足の冷え、頭痛などに漢方治療が奏功することが期待されます。



更新日:2017-12-18